【関屋記念】馬匠渡辺「勝因はいろいろ挙げられるが一番はやはり鞍上」

田辺のファインプレーでこの夏2勝目を挙げたロータスランド

【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」関屋記念】

渡辺 ロータスランドが米子Sに続いてこの夏2勝目。サマーマイルシリーズ優勝へ向けて抜け出した。

柏木 予測されたより降雨の影響が少なく、5ハロン通過58秒1→上がり3ハロン34秒6と、例年とほとんど変わらない数字でした。新潟は本当に水はけがいいですね。

渡辺 マイスタイルが絶妙なペースで逃げて、それを2番手から見て運んだのがロータスランド。4コーナーでも外に出さず内の経済コースをピッタリ回ってきた。

柏木 インの馬場がそれほど悪くないのを読んでいたんでしょう。いかにも田辺騎手らしいファインプレーでした。

渡辺 夏に強い牝馬、54キロなど勝因はいろいろ挙げられるが一番はやはり鞍上だろうな。

柏木 2着カラテは位置取りやペースなど東京新聞杯とほとんど同じ内容。スパッとは切れませんが、一番苦しくなったところでもう1回脚を使えるのがいいですね。

渡辺 安田記念は本調子になかったが、リフレッシュして復調した。秋も楽しみだ。一方、案外だったのが1番人気のソングライン。直線を向いた時は十分に前を捕らえられる射程圏にいたと思ったんだが…。

柏木 キャリアの浅い3歳牝馬。初コースなど小さな死角が出たのかもしれませんが、ちょっとガッカリでしたね。

渡辺 NHKマイルCのパフォーマンスは良かったから、この敗戦を糧に秋は頑張ってほしいが…。

柏木 人馬ともにしたたかなマイスタイルが見せ場十分の4着。

渡辺(横山)ノリの注文通りの逃げ。勝ち馬とともにこの馬も鞍上の好プレーが光った。5着グランデマーレもしまいの脚は目を引いた。上がりは最速だったし、重賞でも十分に戦える脚力を示したと思う。

柏木 3番人気のアンドラステ(8着)はこれが自己最高タイム。時計勝負のマイルは合わなかったですかね。

渡辺 2番人気7着のシャドウディーヴァもジリジリとした伸び。マイルだとやや切れ味で見劣る印象だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社