風鈴の音色に「コロナ収束」願う

子どもたちの願い事を託した寿福寺の風鈴=佐世保市江迎町

 「水かけ地蔵まつり」で知られる長崎県佐世保市江迎町の寿福寺境内に約150個の風鈴が飾られ、涼やかな音色で盆参りの人たちを楽しませている。
 同まつりは県北の夏の風物詩「江迎千灯籠まつり」の行事の一つ。地蔵に水を掛けて子どもたちの無病息災を願う。500年以上の歴史があるが、コロナ禍で昨年に続き中止となった。
 残念そうな子どもたちの夏休みの思い出になればと、風鈴に江迎小の全校児童が書いた願い事の短冊を付けて、参道などに31日まで飾る。「プロ野球選手」「保育士」など将来の夢よりも多かった願い事は、まつりを楽しめる「コロナの収束」だった。

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