長崎の「パラ聖火」完成 県庁で集火・出立式

受け皿に聖火をともす中村知事ら=県庁

 東京パラリンピックの聖火リレーで使われる火を集める「聖火フェスティバル集火・出立式」が16日、長崎県庁で行われ、長崎県内全21市町で採った火が一つになった。
 集火・出立式に先立ち、長崎市では五輪発祥の地ギリシャが同市に贈った、核兵器廃絶を願う「ナガサキ誓いの火」から採火。爆心地公園で田上富久市長が、第24代高校生平和大使の塚根みづなさん(県立ろう1年)が持つランタンに誓いの火を移した。塚根さんら平和大使の3人は「平和への思いと、出場する選手への後押しを込めて火を運びたい」と語った。
 県庁では、この日までに各市町で採火された火を代表者が受け皿に集め、長崎県の「東京2020パラリンピック聖火」が完成。県代表として聖火ランナーを務める県障害者バドミントン協会の久保里司会長が「一つになった長崎県の聖火を東京へしっかりと届けてくる」と出立宣言した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、無観客で実施。動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信した。20日に全国から東京に集まった火が合流する。

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