バルセロナ会長が1730億円〝借金〟を公表。前経営陣の責任追及「逃れられない」

ジョアン・ラポルタ会長(ロイター)

スペイン1部バルセロナのジョアン・ラポルタ会長(59)が13億5000万ユーロ(約1728億円)の債務があることを明らかにしたと同国紙「スポルト」など各メディアが伝えている。

各メディアによると、バルセロナは銀行に6億1700万ユーロ、(約789億8000万円)、給与未払い分が3億8900万ユーロ(約497億9000万円)、スタジアム改修費用などで5600万ユーロ(約71億7000万円)、訴訟経費で9000万ユーロ(約115億2000万円)、チケット収入で4000万ユーロ(約51億2000万円)、テレビ放映権料で7900万ユーロ(約101億1000万円)などの債務があるという。

この中にはフランス1部パリ・サンジェルマンに移籍したリオネル・メッシ(34)への5200万ユーロ(約66億5000万円)の〝借金〟が含まれているが、昨年3月に就任したラポルタ会長は、ずさんな経営をしたジョゼップ・バルトメウ前会長らを激しく非難した。

「私が着任したときに最初にやらなければならなかったのは、8000万ユーロのローンを要求することでした。そうしないと、選手たちに給与を支払うことができませんでした。前の経営陣は嘘でいっぱいだった」と指摘。その上でクラブの債務超過は4億5100万ユーロ(577億3000万円)に及ぶとし「何が起こるかは非常に心配している」と説明した。

結果として前経営陣の数々の失策がメッシの流出にもつながった指摘。ラポルタ会長は「全選手の給与体系を再構築したい」とクラブ経営の改善に取り組んでいくが、前会長らについて「彼らは逃れることはできないだろう」と責任を追及していく構えだ。

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