グランバレイ、スーパー耐久参戦のFloral Racingとレースアナリティック支援の契約を締結

 8月17日、グランバレイ株式会社は、スーパー耐久シリーズST-Xクラスに参戦するFloral Racing とレースアナリティックによるデータ分析支援の契約を締結したことを発表した。すでにスーパー耐久第4戦オートポリスから支援が開始されている。

 グランバレイは2017年からスーパーGTでレースのデータ分析パートナーとして参加しており、ラップタイム分析を基にしたレース戦略のアドバイス、車両走行データとオンボード映像の解析など、1/100秒を競うレースの世界で優勝に導くレースアナリティクスを支援している。

 今回、スーパーGTでレースアナリティクスについて精通している川端伸太朗を通じて、車両走行データとオンボード映像の解析を行うレースアナリティックスをスーパー耐久シリーズでも役立てたいとするFloral Racingの意向を受け、レース分析機材の提供とレースデータの共同利用に関する契約を締結した。

 その効果もあったか、スーパー耐久第4戦オートポリスで290号車Floral UEMATSU FG 720S GT3が繰り上げで初優勝。「自身初の総合優勝を飾る事ができました。開幕戦から2位、3位、3位と来ており、今回こそは優勝を手に入れるために挑んだオートポリス戦、Aドライバーの植松選手が体調不良により欠場することになりました。代役はST-Xクラスのチャンピオン経験もある浜野彰彦選手にお願いすることになりましたが、浜野選手は2年のブランク、そして初めてのマクラーレンということもあり、優勝は難しいかもしれない、という想いもありましたと川端は語った。

「しかし、今回よりスーパーGTで使用しているデータロガーをグランバレイ様から新たに提供していただき、マクラーレン720S GT3に搭載したことでこの想いが払拭されました。データロガーのデータを元に走行結果を可視化し、短い走行時間の間に各ドライバーの得意不得意を見つけ修正しました。その結果、予選2位と、良いポジションからのスタートができたことが大きな勝因のひとつだと考えています」

「さらに、決勝は赤旗中断の影響でレース時間が短くなり、私と澤圭太選手の2名で走りましたが、プロ同士でもデータロガーを駆使し各々の走り方を見直すことで、良いペースで走行ができたことにより優勝に繋がりました。スーパー耐久はあと2戦、チームとして2年連続チャンピオンを獲得するため、残りも連勝できるよう頑張りますので、応援をお願いします」

 またFloral Racing with ABSSAの彦田訓昌チーム代表兼監督は「途中、赤旗中断などもあり難しいコンディションの中でのレースでしたが、繰上げ優勝という形で今シーズン初優勝を飾れました」と語った。

「今回よりグランバレイ様のデータロガーキットを使用させて頂きましたが、細かいところまで自身のドライビングをチェックする事ができるので、植松選手の代役で参戦した浜野選手の短い運転時間でのドライビング習熟に繋がり、結果としてAドライバー予選3番手、総合で2番手という結果に繋がったと思っております。次戦はチャンピオンシップを争う上でも重要な鈴鹿戦ですが、グランバレイ様のデータロガーを活用しながらいい結果が残せるようにチームで力を合わせて戦って参ります。引き続き、応援を宜しくお願いいたします」

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