巨人V3の最重要キーマンは不動のリードオフマン「1番・松原」

「1番・松原」は定着するか

V3への〝生命線〟は――。巨人は17日のヤクルト戦(松山)に3―13の惨敗を喫し、連勝が3で止まった。

同点に追いついた直後の6回に坂本と岡本和の失策も絡み、この回から登板した今村、鍵谷、大江、桜井の中継ぎ陣が大量9点を献上。原辰徳監督(63)は「野球っていうのは非常に難しいスポーツだなというのは思いますね。そうそうあってはほしくはないけど、やっぱりこれもベースボールだしね」とサバサバと総括した。

首位阪神とは2ゲーム差に離され、3位ヤクルトには0・5差まで詰め寄られたが、この日が後半戦初黒星。今後も続く激しい上位争いを勝ち切る上で、最重要キーマンの一人に位置づけられているのが、松原聖弥外野手(26)だ。育成出身の5年目でシ烈なポジション争いでしぶとさを発揮している。

開幕から一度も二軍落ちすることなく活躍。今季加入した梶谷は2度の故障で離脱し、新外国人のテームズも右アキレス腱断裂でシーズン中の復帰は絶望的だ。不動のレギュラーの丸ですら不調で二軍落ちした中、松原だけが一軍にしがみついている。球界関係者からは「ポカも目立つけど、天才的な打撃と強肩と脚力に加えてケガをしないことも大きな強み。松原が1番から外れるようなことになると、また日替わり打線になる。『1番・松原』が定着できるかがポイントになるだろうね」との声も上がっている。

原監督も「フロントページ」と重要視する1番に今季座ったのは松原のほか梶谷、石川、重信、広岡の計5人。2番以降の坂本、丸、岡本和へと続く強力クリーンアップにつなぐ不動のリードオフマンとなれるか。

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