待望のプロ1号!〝竜の苦労人〟渡辺勝を支える節約妻「マジでカネがないので助かってます」

渡辺勝

ついに〝竜の苦労人〟に待望のプロ初本塁打が飛び出した。

中日は17日の広島戦(バンテリン)に投打の歯車がかみ合い3―0で勝ち、前半戦から続く連敗を6でストップ。打のヒーローは「2番・左翼」で今季初スタメン起用され、2安打2打点と活躍した6年目・渡辺勝外野手(27)だ。

3回に相手先発・森下から先制の左前打。2点リードの8回はケムナから右翼席へダメ押しとなるプロ1号を放った。

東海大相模では3度も甲子園に出場し、東海大を経て2015年の育成ドラフト6位で中日に入団。18年オフに支配下契約を結び、19年に一軍デビューを果たしていた。巨人・王貞治(現ソフトバンク球団会長)を育てた故荒川博氏の「最後の弟子」とも言われ、中学時代に指導を受けた「一本足打法」をプロでも貫いてきた。

「今の形は完璧ではないが、少しずつ順応できている。とりあえず1本出たので。入団1年目のときは想像できなかったが、実現して良かった。(荒川氏のお墓にプロ1号の記念ボールを持って)良い報告をしたい」とホッと胸をなで下ろす。

そんな渡辺は糟糠の妻に大感謝する。育成時代の18年1月に温子夫人と結婚したが、節約のためスーパーなどの特売日を狙って週1回、大量の食材を購入するなど、ここまで栄養面などを考えて料理をつくってもらってきたという。

育成時代の年俸は300万円、今季は680万円とあって渡辺は「マジでカネがないので。(温子夫人は)結構、経理的なことが好きというか、仕事でもやっていたので助かってます」と明かす。

このまま一軍で打ちまくり、チームにも家庭にも大貢献するつもりだ。

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