中日・与田監督 無安打・京田の “粘り腰” 絶賛「私の理想の野球」 連敗も6でストップ 

中日・京田

中日・与田剛監督(55)が、先制&決勝点を演出した京田陽太内野手(27)を褒めちぎった。

18日の広島戦(バンテリン)に3―0で完封勝ちし、前半戦からの連敗を6でストップ。打のヒーローはプロ1号を含む2安打2打点と活躍した渡辺だったが、指揮官が高評価したのは、この日無安打だった京田のプレーだった。

初回の第1打席では遊ゴロに倒れながらも、相手先発・森下に6球を投げさせた。さらに3回二死走者なしの第2打席では、9球を投げさせる粘りを見せて四球で出塁。その後、二盗を決めると、渡辺の左前打で先制のホームを踏んだ。

3回の場面について京田は「後ろにつなぐ気持ちと、とにかく積極的にスタートを切った結果です」と振り返ったが、与田監督は「あの先制点に関しては京田が1、2打席で15球投げさせたのかな。それで四球を選んだ。やっぱり安打ではなくても、じわじわ攻めていって、ああいうチャンスを二死からつくったというのは、それが私の一つの理想の野球でもある。アイツの力がついてきたということでは」と最敬礼する。

早打ちが課題だった京田だが、ボールとなる低めの変化球を見極めていたことにも「そういうしっかりボールが見えてきたというところは、いいバランスになってきたと思う」と目を細めた。

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