和紙の神楽面

 ◎…新たな伝統に―。宮崎市中村東1丁目のうどん店「華善」の店員たちは、和紙を使った神楽やひょっとこの面を作っている=写真。木彫りや樹脂製の半分以下という軽さが自慢だ。
 ◎…神楽を舞う店主の金井善嗣さん(64)らが舞い手の負担を減らそうと発案した。島根県の石見神楽の面を参考に、粘土で作った型に和紙を重ねて貼り、柿渋で強度を高めている。
 ◎…4月から試行錯誤し、1枚の完成に約2カ月かけた労作。「踊りやすくなるので若い舞い手が増えれば」と金井さんは薄い和紙の面が、後継者の層を厚くすることを願っている。

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