エンゼルス大谷翔平 ア・リーグMVP決定的!「今季は打者だけ、投手だけではトロフィーは獲れない」

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

ア・リーグのMVPレースで複数の米メディアがエンゼルスの大谷翔平投手(27)で決定的と報じている。そんな中、米スポーティング・ニュースは17日(日本時間18日)にライバル、ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)の方が打者としては多くの数字で大谷を上回っているにもかかわらず、すでに勝負が決まっているとし、ゲレロに同情する見解を示した。

「真実を言うと、8月も半分を過ぎてしまい、ゲレロがMVPを得られる確率は0に近い。1位投票の1つでさえ、得られるかどうか疑わしい」

16日(同17日)時点で、ゲレロはOPS(出塁率+長打率)1・020、出塁率4割9厘、90得点、261塁打はいずれもリーグトップ。打率3割1分4厘、134安打、88打点は大谷の打率2割6分9厘、108安打、86打点を上回っている。

「それは通常の年なら、通常の選手相手なら、わずかでも上回っているゲレロがMVP確定と断言できるほどの活躍だが、今年は通常の年でもなければ、大谷は通常の選手でもないのだ」

大谷がメジャートップの39本塁打を放ち、投手でも7勝を挙げているア・リーグにおいて、そもそも「二刀流」と「投球をやらない打者」と比較することが成り立たないという。

「今季は大リーグ史上初めて、『打者だけ』『投手だけ』という理由で、MVPのトロフィーを逃すことになる年。2004年にゲレロの父がMVPを獲得したが、投票で2位のシェフィールドが同年に12勝を挙げたハドソンと合体したら、MVPは迷うことなくその合体選手のものになっていた。ゲレロはそれくらい凄い存在と戦っているのだ」

同サイトは「大谷は、本来だったら存在しないはずの選手であるため、勝負の台座から押し出されることを恥ずかしく思わなくていい、それは仕方のないことなのだ」と締めくくった。歴史的なMVPレース。最後までハイレベルの争いに期待だ。

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