大坂なおみ〝涙問題〟が拡大 大谷批判を展開した因縁司会者が参戦

大坂なおみ

女子テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(23=日清食品)が会見で涙を流した問題で、きっかけとなる質問をした記者を巡って〝場外戦〟が拡大している。

大坂は米シンシナティーで開催中のウエスタン&サザン・オープンの会見で地元記者から受けた質問に涙を浮かべ、会見が4分間中断した。

これを受けて大坂の代理人を務めるスチュアート・デュギッド氏が、質問したシンシナティー・エンクワイアラー社のポール・ドーアティー記者を「いじめっ子」と表現したうえで「彼の唯一の目的は威嚇することだった。本当にぞっとするような行動だ」と強く非難した。

すると今度は、ドーアティー記者の〝擁護派〟も現れた。

英紙「デーリーメール」は、米スポーツ専門放送局「ESPN」で司会者を務めるスティーブン・スミス氏(53)が17日の番組内で「ドーアティー記者を擁護した」と報じた。

スミス氏は「その会見では、私は記者が質問をした方法は信じられないくらい公平で、信じられないくらい繊細であると思った」と強調。スミスは言いました。報道に携わる者としてすばらしい質問だったとの主張を展開した。

その証拠としてスミス氏は「そのあと司会者は『先に進みますか?』と尋ねたら、大坂は『ノー』と言った」と指摘。大坂は質問に答えたことからも、ドーアティー記者の質問は適正だったとの見解を示した。

スミス氏は7月に、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)が英語の通訳を介すことに「野球の顔である選手が通訳を必要とするような人物であることは(米国球界の)助けにならない」と指摘し、外国人差別にあたるとして猛批判を浴びた人物。日本人アスリートにとって〝因縁〟の司会者による大坂問題への〝介入〟は大きな波紋を呼びそうだ。

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