「自分だけに精一杯にならないように」広島・鈴木誠が〝背負う〟もの

若手と話す機会が多い鈴木誠

広島の鈴木誠也外野手が18日に27歳の誕生日を迎えた。今季は前半戦でさまざまなアクシデントに見舞われた。5月に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、復帰後の6月にはワクチンの副反応で試合を欠場した。

そんな中でも東京五輪の野球日本代表として出場。全5試合で4番の大役を務め、チームは金メダルに輝いた。後半戦でもカープの主砲としての活躍が期待されるが、そんな鈴木誠は今季、チームの若手選手と話す機会が多い。

「(意識して)コミュニケーションというか、話したいから話しているだけで…」と鈴木誠。ただ、同時に自身が一軍に出始めたころのことを思い出しているという。「(試合に)出続けていたらいろいろ考えることもあるので」とも話す。

鈴木誠が中心選手となった2016年から広島はリーグ3連覇を達成。「僕たちは新井さん、黒田さん、菊池さん、松山さんとか、いろんな選手がカバーしてくれて、ミスを消してくれて、助けてもらいながら戦って上達してきてっていう部分もあった」と振り返る。

それだけに「そういう役割ができてないってのが情けないって思います」と、低迷しているチームに思うところがあるようで「自分だけに精一杯にならないように」と意識しているという。まだ27歳。それでも背負うものの大きさは自覚している。

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