中日・大野雄 今年も後半戦 “フル稼働” 宣言「夏以降に強い選手が評価されると思っている」

後半戦初登板へ向けて調整した中日・大野雄

竜の夏男が今年も後半戦から本領発揮だ。中日・大野雄大投手(32)が16日にバンテリンドームで行われた先発投手陣の練習に参加。19日の広島戦(バンテリン)に後半戦初先発予定でキャッチボールなどで調整した。

チームは後半戦3連敗スタートで東京五輪による中断期間を挟み今季ワーストの6連敗中。16日現在、最下位・DeNAとは0・5ゲーム差の4位と低迷している。

そもそも大野雄自身が7月12日の広島戦(マツダ)で今季7敗目(3勝)を喫してしまったことで、今回のチームの連敗が始まっただけに責任を感じずにはいられない。「前半戦に投げた最後のカードでやられている。今年はここで(対広島は)投げるのが初めてなので、後半戦の自分の一発目は自分の投球をすること。そこに限る」とリベンジを誓っている。

昨季はコロナの影響で開幕戦が6月19日にずれ込み、開幕から6戦勝ち星から見放されたが、7月31日から14戦で11勝をマークするなど勝ちまくり、沢村賞にまで輝いた。それだけに「野球選手として夏以降に強い選手の方が評価されると僕は思っているので、ここからちょっとでもいい投球を続けていけたら」。昨季のように夏場から成績を急上昇させることをもくろむ。

相手打者には侍ジャパンでチームメートとして金メダルを獲得した鈴木誠、菊池涼らがいるが「もちろんいい打者」と言いつつも「五輪ということはもう忘れているし、向こうもそうでしょう。しっかり対策して臨みたい」と、五輪金メダルの栄光からペナントモードにきっちり気持ちを切り替えている。

「秋まで離脱することなくしっかり投げ切りたい。結果は後からついてくる思って」。夏男の腕の見せどころだ。

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