「出島メッセ長崎」完工 市に引き渡し 銘板披露

出島メッセ長崎の完工に合わせて披露された銘板=長崎市

 長崎市尾上町のJR長崎駅西側に整備中だったMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」が18日、完工し、建設主体の特別目的会社「ながさきMICE」から市に引き渡された。市は11月1日の開業に向け内覧会を開くなどして、イベントの誘致を進めていく。
 「出島の窓」をコンセプトにデザインした銘板が18日、除幕された。ただ式典は新型コロナウイルスの感染拡大や大雨の状況を考慮して中止した。
 地上4階、地下1階。駐車場棟を含めた延べ床面積は約3万3500平方メートル。イベント・展示ホール(約3800平方メートル)やコンベンションホール(約2700平方メートル)、大小24の会議室がある。
 市によると、年間利用目標61万人に対し、5月末時点の予約率は77%。9月以降、イベント事業者向け内覧会を開くなどして、さらに誘致を図る。市民向け内覧会も計画している。
 市交流拠点施設整備室は「大きな節目を迎えた。コロナ禍だが、長崎が活性化するきっかけとなる施設となるよう、いい形でスタートを切りたい」としている。

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