大坂なおみ号泣会見からのスマイル勝利! 全米オープン連覇へ上昇ムード

スマイルが戻った大坂(ロイター=USA TODAY)

テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(23=日清食品)は18日(日本時間19日)、ウエスタン・アンド・サザン・オープンの女子シングルス2回戦で同24位のコリ・ガウフ(米国)を4―6、6―3、6―4で逆転勝ちした。3回戦はジル・タイヒマン(スイス)と対戦する。

東京五輪以来、約3週間ぶりの公式戦。過去の対戦成績1勝1敗だった若手成長株の17歳相手に第1セットを失ったが、試合が進んでいくと、ペースをつかんだ。サーブの精度も上がり、相手のミスを誘ってしっかり勝ち切った。16日の大会公式会見で地元記者から「メディア露出によるメリットを受けていながら報道陣と話すのが好きではない」という趣旨の質問を受け、返答に窮して号泣。会見が4分間中断し、波紋を広げたが、「あれからいろいろ考えた。ここに来てファンの前でプレーすることが一つの成果。誰よりも自分らしくいようと思った」と前向きな姿勢で試合に臨んだ。

14日には、父の出身国であるハイチでマグニチュード7・2の大地震が発生。甚大な被害が広がる中、大坂は「ハイチで起きている惨状を見るのは本当に痛ましい」と自身のツイッターでつづり、復興支援へ今大会の獲得賞金全額寄付を表明した。できるだけ多くの金額を寄付するため、優勝へのモチベーションにもなっていた。もちろん連覇がかかる4大大会の全米オープン(30日開幕)に向けても勝ちたいところだ。

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