バッハ会長の“再来日”国内外で波紋 海外メディアは不要不急の「銀ブラ」とともに報道

再来日を予定しているバッハ会長

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が、24日に行われる東京パラリンピック開会式に出席するため再来日することになり、国内外で批判が高まっている。

バッハ会長は東京五輪閉幕後、緊急事態宣言下で新型コロナウイルス感染が深刻化している東京の銀座をボディーガード付きで散策した〝銀ブラ〟に非難の声が集中。さらにパラリンピックの開会式に合わせて来日する方向で、海外でも波紋を呼んでいる。

インドメディア「マンガロリアン」は「バッハが物議を醸した後にまた東京に戻る」と報道。「バッハは東京で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、高級な東京のショッピング地区に行った。不要不急の外出を避けるよう政府から公のに命令が出されているのに、ボディーガードと一緒に銀座を散歩しているのを発見されたのだ。その後、五輪中の彼の訪問もあって論争を煽ることになった」と皮肉交じりに指摘。感染対策などどこ吹く風の振る舞いとともに、感染爆発が深刻化する中での再来日に疑問を呈した。

国民の間からも怒りの声が続出。ネット上では「彼のお陰で自粛意欲が失せます」と今後の自粛破りにつながるとの声のほか、「入国後の隔離期間を守ってくれ。日本側も守らせなきゃ駄目だろ」と政府の水際対策の甘さを指摘する意見、さらには「バッハの来日の税金を国民に使って貰いたい」と滞在中の費用を〝無駄遣い〟と糾弾する声などが上がっている。

不要不急の来日を敢行しようとしているバッハ会長。またもや日本国民の声は無視のようだ。

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