新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」で、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。
**■政府分科会・尾身会長と若者へのメッセージの届け方について考える **
ロンブー田村淳「短距離走でゴールしたらまた次のゴール設定をされる。だから疲弊している」
2021年8月17日(火)夜9時からの放送では、政府分科会の尾身茂会長をゲストに招き、若者にどのようにコロナの危険性を伝えるべきなのか?10~20代の若者と一緒に考えた。
出演を決めた理由について、尾身会長は「若い人になかなかメッセージが伝わらないと去年の後半くらいから感じ始めた。こういう機会で次代を担う人たちと意見交換ができればと思った」とコメント。緊急事態宣言の再延長と拡大に関する総理との記者会見を終えた直後の、番組出演というタイミングについて、番組MCでロンドンブーツ1号2号の田村淳は「テレビを見てない若者に向けて、メッセージを出さないといけないくらい今は緊迫している状況ってことなんでしょうか?」と質問すると、尾身会長は静かに「そうだと思います…」と話した。
続けて、淳は「総理が波ごとに『これが最後で、僕は責任をもって解決するんだ』と言う。これは一生懸命に短距離走のように走り、ゴールを切ったら、また次の設定をされるように感じるからみんなが疲弊していく。僕は伝える側の人間として、『まだ長くかかるんだ』というメッセージがあれば、言う事を聞いてくれる人が増えるんじゃないかなと思う。尾身会長はそれをどのように捉えていますか?」と投げかけると、尾身会長は「先の見通しが立つから長距離走、その考えはよく分かります。ただし、あまり長いと『えー?』という思いがある。ある程度、期間を限定して、ここの期間だけはやってくださいとしないとなかなか緊張感を持続できないっていうのが人間。その辺のジレンマがありますね」と回答した。本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中。
**■過去最大のピークに尾身会長「若い人のせいということは絶対にない」 **
淳「若者との分断みたいなものを煽ったメディアの責任も」乙武「尾身会長からの言葉が嬉しい」
また、リモート出演した10代20代のゲストから「若者だけが批判されるのはやや不本意」という意見が挙がると、尾身会長は「若い人のせいということは絶対にない。ウイルスの特徴で感染しやすい。若い人は活動量が多いから全く気付かずに感染の伝播に関与してしまう。だから批判対象というイメージは避けてほしいと思う」と強く訴えた。その上で、「実際に若者が感染拡大に関与してしまったことを理解してもらう必要があると思ったので、提言を出した事があるが、すぐにTwitterで『尾身は若者を批判している』と言われてしまった。これが本当に難しい」と胸中を明かすと、番組MCでお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳は「これはメディアの責任もあるのかなと思う。若者との分断みたいなものを煽ったところもあると思う。尾身さんは事実ベースを伝えたかったのに、そこにメディアが若者から広まっているという映像を差し込んじゃうと若者が悪いという風潮になる」とコメント。レギュラーコメンテーターで作家の乙武洋匡は涙を浮かべながら、「若い人たちはメディアや社会から責められていると感じている。でも、ワクチンは高齢者が優先で、青春は全部奪われていくという本当にしんどい立場でいる。そんな中で、尾身先生から悪者じゃないよって言葉を直接いただけたのはすごく嬉しいですね」と話した。
本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中。
■『ABEMA Prime』 放送概要
放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時 ※生放送
放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル
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