アフガン女子サッカー代表元主将がタリバンに危機感 女子選手の「将来がどうなるか恐れてる」

2009年、トレーニングするタリバン戦闘員(ロイター)

アフガニスタンのサッカー女子代表チームの元主将が、実権を握った反政府武装勢力「タリバン」の女性弾圧の実態を暴露した。

タリバンは以前から女性に対する弾圧を続けており、今回政権を掌握したことで現地では不安が広がっている。

女子サッカーの代表チームで主将を務め、現在はデンマークに亡命したカリーダ・ポパルさん(34)は「ロイター通信に対して「過激派は過去に女性を殺し、レイプし、投石したことがある。女性のサッカー選手の将来がどうなるのかを恐れている」とこれまでのタリバンの悪事を衝撃告白。そして現地に取り残されている女子選手たちに対して「国が再びタリバンの支配下にある今、安全のためにソーシャルメディアを削除し、公共の身分証明書を消去し、サッカー用品を燃やすように選手たちに言っている」と一刻も早く身を隠すよう強く警告している。

ポパルさん自身、アフガニスタンでサッカー代表チームの仕事に従事しているときに殺害予告を受けたことがあり、その恐ろしさは身をもって経験している。世界各国が連携してアフガニスタン女性のサポートを急ぐ必要がありそうだ。

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