外国人ユーチューバーが五輪選手村に不法侵入&違法アップロード!? セキュリティーはザルか

選手村のセキュリティーはザルだったのか

オリンピアンを名乗り東京五輪の選手村の様子を配信した外国人ユーチューバーが〝炎上〟している。

ドイツ出身の男性はユーチューブやSNSで活動。日本語が堪能でプロフィルには空手好きと記載し、ツイッターでは選手村で空手の道着を着ている様子を公開。ユーチューブに「オリンピック選手村ツアー」「オリンピック選手の食事」といった動画を何本も投稿していた。

ドイツの空手選手を装っていたようだが、同国代表選手の中では確認されていない。また、ボランティアのようなユニホーム、シューズを着用していたことから「ボランティアが選手と偽ったのでは」という疑惑もある。いずれにせよ、問題になるのは選手しか入れない場所に入り込んで動画配信を行っていた点だろう。

動画を確認したところ、選手村のベッドから起き上がるシーンの背景は選手村のモデルルームに酷似。また、日本代表を思わせる赤いTシャツを着用し選手村や食堂の様子をリポートし、さらには選手しか入れないはずのトレーニングルームを利用して堂々と撮影。なんと通りがかった海外選手にインタビューするなど大胆不敵だ。

それだけにとどまらず、大坂なおみの試合会場にも〝侵入〟。試合の動画も公開していた。

ツイッターアカウントと問題の動画は19日深夜までに削除されているが、問題視されるのはセキュリティーだろう。世界的スポーツイベントで堂々と行われた「正体不明のユーチューバーによる不法侵入と違法にアップロード」。IOCや組織委員会はどこまで把握していたのだろうか。とても安心安全とは言えないよう気がするが…。

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