海老名市の公共施設駐車場有料化は「反対」 市民ら署名、議会に請願

海老名市議会事務局に請願書と署名を手渡す「市民の会」の斉藤代表(右から3人目)

 神奈川県海老名市がこれまで無料だった公共施設の駐車場の有料化を検討していることについて、市民グループ「駐車場有料化反対市民の会」(斉藤いずみ代表)は20日、反対する市民ら7622筆の署名を添え、有料化の反対を求める請願書を倉橋正美議長宛てに提出した。一方、市は同日、6月に実施したパブリックコメントなどを踏まえ、提示していた料金案を改定する方針を明らかにした。

 市企画財政課によると、有料化の対象は収容台数50台以上の施設で、市文化会館(同市めぐみ町、中央図書館、総合福祉会館含む)、えびな市民活動センター(同市さつき町)、海老名運動公園(同市社家)など5カ所。「少子高齢化・人口減少に伴う市税収入の減少、扶助費の増加で財源不足が懸念される。公共施設のサービスを維持するため、受益者負担と負担の公平性の観点から有料化が必要」などと説明している。

 料金案は、最初の15分間は無料で、2時間までは施設によって異なり、最も高い市文化会館が400円(駐車場整備後は500円)、えびな市民活動センターは300円、その他は200円。2時間を超えると1時間当たり100円とした。

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