「動物愛護に役立てて」横須賀市へ5693万円寄付 故人が遺言書

 昨年末に亡くなった1人暮らしで高齢とみられる神奈川県横須賀市内の男性から、市の動物愛護センターに5693万7477円の寄付があった。「動物愛護に役立ててほしい」という趣旨の遺言書が残されており、遺言執行者を通じて19日に市に渡った。

 市によると、男性が生前に動物愛護に携わっていたのかは不明だが、執行者を通じて、男性が犬を飼っており、動物が好きだったので寄付したいという申し出があったという。市は寄付金を、ペットの引き取りや負傷動物の保護などに取り組む同センターの事業に活用する考えだ。

 上地克明市長は「優しいお心と思いやりにより、多くの動物たちを救える。深く感謝し、ご冥福をお祈りしたい」などとコメントした。

 市には5月にも匿名の男性が市役所を訪れ、現金6千万円を寄付している。市によると、その後基金を設立し、使い道は検討中という。

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