【DeNA】オースティン、適時打にライナー弾 守っても美技「楽しむこと忘れずに」

【巨人-横浜DeNA】8回表横浜DeNA無死。ソロを放つオースティン=東京ドーム

◆横浜DeNA6-1巨人

 オースティンが攻守でナインをもり立てた。

 まずは初回1死一塁の守備。丸が放ったライナーに果敢に飛び込んだ。腹部を強く打って苦悶(くもん)の表情を浮かべたが、タフな助っ人はバットでも期待に応える。

 五回1死一、三塁から山口の外角球を中前へ運ぶ適時打で、八回には149キロの直球を左翼席へダメ押しアーチ。来日1年目の昨季を超える21号に「打球が低かったので正直届くとは思わなかったよ」と喜んだ。

 東京五輪では米国代表の中軸として銀メダルに貢献した。「大きな情熱で試合に挑み、気分が高まった。今までの野球人生で一番の経験だった」と振り返る。本拠地横浜スタジアムでは、ベンチ最前列から身を乗り出して若いチームメートを鼓舞する姿もあった。

 闘志あふれるプレーはベイスターズに欠かせない推進力だ。「楽しむことを忘れずに全力でプレーしたい」と誓った。

© 株式会社神奈川新聞社