衆院選 長崎県内10人出馬予定 一部で候補者変更も

 10月21日の衆院議員の任期満了まで2カ月。次期衆院選の長崎県内4小選挙区では一部に候補者変更の動きもありながら、現職5人、新人5人の計10人が出馬を予定している。新型コロナウイルス禍で従来の活動が制限される中、各陣営は解散時期をにらみ着々と準備を進めている。
 立候補予定者の政党内訳は自民4(現3、新1)、立憲民主3(現1、新2)、国民民主1(現)、共産1(新)、無所属1(新)。
 長崎1区では、不出馬を表明した自民現職の冨岡勉氏(73)=比例九州、4期目=の後任候補として、党県連が公募で安倍晋三前首相の元政策秘書、初村滝一郎氏(42)の擁立を決定。国民現職の西岡秀子氏(57)=1期目=、共産新人の安江綾子氏(44)との三つどもえになりそうだ。
 4区は自民現職で前地方創生担当相、北村誠吾氏(74)=7期目=の足元が揺らいでいる。閣僚時の不安定な国会答弁などから一部支持者の離反を招き、西海市内の地域支部が同市区選出県議で前議長の瀬川光之氏(59)を公認候補として推し、いまだ着地点が見いだせない。立民新人の末次精一氏(58)も態勢づくりが遅れ、党県連幹部が不満をあらわにする一幕があった。
 2区は自民現職と立民現職=比例北陸信越=の一騎打ちの公算。3区は自民現職と立民新人の戦いに、無所属新人も加わりそうな情勢だ。
 各候補はコロナ禍で集会などを控えざるを得ず、会員制交流サイト(SNS)を活用した情報発信にも力を入れる。解散時期は流動的だが、任期満了日の解散となれば11月28日投開票の可能性もあり、各陣営は当面準備に専念する日々が続きそうだ。

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