上越地域SEA TOSUMMIT2022 海上走り魅力体験 シーカヤックを試走 糸魚川市

 上越、妙高、糸魚川の3市が連携して来年度招致、開催を予定する環境スポーツイベント「上越地域SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)2022」に向け、糸魚川市能生地域で21日、種目の一つとなるシーカヤックの試走会が行われた。

「マリンドリーム能生」東側から海上へ出発。糸魚川市で行われる予定の種目シーカヤックの試走を実施した(21日午前6時ごろ)

 アウトドアスポーツを楽しみながら海、里、山の自然の循環を体感する同イベントはモンベル社と各自治体で取り組み、全国各地で展開されている。妙高市が一昨年に長野県信濃町と実施している。

 今回、3市が広域的な観光ブランドの確立を目的に上越、糸魚川の県地域振興局などと共に実行委員会を組織。種目はカヤック(糸魚川市)、自転車(上越市)、登山(妙高市)の計画で本開催まで経験値を上げて進めていく。

 同日のシーカヤック試走には実行委メンバーや関係機関・団体が協力し、新型コロナ感染予防や暑さ対策、安全・救助態勢を取って臨んだ。学校のマリンスポーツ実習で経験のある地元の海洋高生徒や教員ら11人が参加。午前6時に「マリンドリーム能生」東側から1人、2人乗り用計9艇にそれぞれ乗り込み、順に出発した。

 筒石港南公園まで約4・4キロの距離をパドルを使って漕ぎ進み、約1時間20分かけて到着。同校海洋創造コースの利根川拓海君(3年)は「途中で転覆したけど、サポートがあったので心配なかった。コントロールは少し難しいけど、水しぶきが気持ちよく、海から見た街並みや地形の眺めも良かった」と満喫。同市商工観光課職員も「海洋レジャーの盛り上げになれば」と期待し見守った。

 県上越地域振興局の玉井宣雄地域振興課長は「天候も良くスムーズに完走できた。皆さんの意見を聞き、より魅力的なコースにしていきたい」と話した。

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