ソフトバンク 5点差から痛恨逆転負け…首位と5・5差 工藤監督「僕のミス」

9回に勝ち越しを許してしまったソフトバンク・岩嵜

ソフトバンクが21日のロッテ戦(ペイペイ)に6―8で激痛の逆転負け。首位・オリックスとの差が今季最大タイの5・5ゲームに広がった。

先発の石川柊太投手(29)は6回を終えた時点で1安打11三振と快刀乱麻の投球。しかし、5点リードの7回にまさかの展開となった。

アンラッキーな内野安打から無死満塁のピンチを招き、一死を取ったところで工藤監督が動いた。代打・角中に対して2番手・嘉弥真を投入。しかし、押し出しの四球で1点を返されると、3番手・甲斐野が痛打を浴びた。二死満塁から藤原に右翼フェンス直撃の2点適時二塁打。さらに中村奨の左前への2点適時打で同点に追いつかれた。

9回には岩崎がつかまった。二死三塁からレアードの二塁への内野安打で勝ち越しを許すと、代打・佐藤にダメ押し2ランを浴びた。前日20日の同カードも同点の9回に3失点しており、頼みの守護神が2夜連続で敗戦投手となった。

試合後の工藤監督は、岩崎について配置転換をきっぱりと否定して「これを一つの試練だと思って乗り越えてほしい」とエール。

7回の継投失敗については「拓也(捕手の甲斐)に聞きながら(石川は)7回は行けるという判断だったんですけど。ちょっと満塁になったりというのがあって、ボールの力も落ちてきたというのがあったので、僕の判断で交代するということを決めました。そこからの失点は僕のミスということです」と自らが背負った。

打線も8回の好機に拙攻で得点できなかった。代走・周東が盗塁を成功させて無死二塁。4番・栗原がバントの構えを取った中で、飛び出しタッチアウトとなってしまった。さらに一死走者なしから二塁打で出塁した栗原が三盗を敢行するも失敗した。

現在4位のソフトバンク。これ以上ズルズルと行くわけにはいかない

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