【東京パラリンピック】韓国メディア「ファン・ヨンデ功績賞」廃止を日本の “策略” と報道

開幕直前に「物言い」がついた(代表撮影)

24日に開幕する東京パラリンピックを前に、これまで事実上の最優秀選手賞だった「ファン・ヨンデ(黄年代)功績賞」がなくなると、韓国メディア「朝鮮日報」が伝えている。

「――功績賞」は、韓国出身で自身も障がいを持ちながら、障がい者の福祉やリハビリ・教育に尽力した女性医師の黄年代(ファン・ヨンデ)氏の名前を冠したもの。成績よりもパラリンピック精神を体現した個人に贈られるもので、1988年のソウルパラリンピック以降、大会ごとに男女1人ずつを表彰してきた。

同メディアによると、国際パラリンピック委員会(IPC)は、同賞に代わる「I‘m POSSIBLEアワード(私はできる賞)」を新設。受賞対象は「包容的な社会に寄与した学校とパラリンピック選手」とし、東京パラ組織委員会が同賞の新設に深くかかわっており、今大会での同賞授与に必要な費用も出すという。

同メディアは「IPCは2019年に変更の趣旨を韓国障がい者スポーツ協会に通知した。30年以上の歴史を持つ同協会はファン・ヨンデ功績賞の重要性を説明し〝廃止を再考してほしい〟と要請したが、IPCは考えを変えなかった」とし「日本が開催を機にファン・ヨンデ功績賞をなくし、新しい賞をつくって大会のレガシー(遺産)にしようとしているという見方もある」と伝えている。

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