ジャガー横田 還暦でも現役「WWE、AEWとか…目標は米国に行って試合すること」

女子プロレス界のレジェンドとして君臨し続けるジャガー横田

女子プロレス界の〝レジェンド〟ジャガー横田(60)が今後の目標を語った。今年7月に還暦を迎えてもなお「ディアナ」で活動を継続中。インタビュー後編では、現役にこだわり続ける理由、そして支えとなっている家族の絆についてをお送りする。

【ジャガー横田インタビュー(後編)】

――いまだ現役。何が突き動かすのか

ジャガー プロレスが好きなことが一番ですね。ジャガー横田にもまだ少人数のファンがいると思う。その人たちに「まだやってんの」って思われないことが目標。目標とか目的がないと、ただ生きているだけになってしまう。

――目指す先は

ジャガー いまさら王者へというのも違う。でも上を目指さなければいけないと考えると、やっぱり米国に行って試合することですかね。長期ではできなくても、単発でならリングに立つことはできるかもしれない。

――ビッグな目標

ジャガー 米国ならWWE、AEWとかその他の団体なのか分からないが、海外で試したい自分もいます。タイミング、受ける側の事情もあるから躍起になってというわけじゃないし、必要性がなければ夢で終わる。それも一つだと思うし、実現すれば夢はかなうものなんだとなると思う。

――これまで米国のリングに立ったことがないのは意外

ジャガー 巡業でグアムとかハワイでやったことはあるけど、全日本女子はあまり選手を外に出さなかったから。だからやったことない土地でやってみたい気持ちはある。

――いまだ現役を家族は何と

ジャガー 夫(医師の木下博勝氏)も、うちの奥さんはこういうものだと思っていると思う。自分は「ジャガー横田」と結婚したんだと。試合の日は必ず「気を付けて頑張って」とLINEが来ます。特別なことを言うわけではなく、それがごく自然な形であるかのような。信頼してくれているのだと思う。試合もたまに見に来ますよ。

――息子さんは「お受験バトル」とテレビ放送されて話題となった

ジャガー 今は中学3年生。高校受験の勉強を毎日8~10時間やっています。私は受験の経験がないので相談はされますけど、基本的に本人の意向、アドバイスは主人というふうに任せています。

――またも家族一丸

ジャガー それぞれ個性が強いので自分の意見はあっても、まとまるところはまとまっています。それでもやるのは本人なので、尊重する育て方をしてるつもりですね。今はダイエットもしていますよ。

――息子さんにプロレスをさせるか

ジャガー 「痛いから嫌」と言っています。アメフットもちょこっとやったりしてて、そっちの方がよっぽど痛いだろって話ですけどね。目覚める時もあるかもしれないけど、本人の決めること。子供ながらに私を見て、プロスポーツは大変、生半可な気持ちじゃできないと分かっているはず。だからスポーツ選手は目指さず、着実な世界を考えると思います。

――いずれにせよ将来が楽しみ

ジャガー 息子は経営者になりたいと言っている。何の経営者か分からないんですが。「甘いな。いろいろ経験して社長になるんだよ」と言っているんですけどね。でもそういうことも大人になっていくにつれて社会にもまれて分かっていくと思います。親では教えることができない厳しさは他人様がやってくれる。それを耐えてという感じですね。社会は甘えさせてくれないけど、きっと乗り越えていくと思う。

――家族の絆は固い

ジャガー 中学受験を経て、一つの目標をみんなで歩いていけたことで絆は強くなりました。

――ユーチューブの「ファミリーチャンネル」も積極的に配信

ジャガー 台本も特にありません。私と息子がけんかして夫が仲裁という流れも、あれがうちの日常。その風景をただカメラで撮っているだけなんですよ。(終わり)

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