「24時間テレビ44」東京五輪レスリング金メダリスト・須﨑優衣を救ったのは、10年前の自分から届いた手紙

日本テレビ系では2日間にわたって「24時間テレビ44『愛は地球を救う』」(8月21日午後6:30~22日午後8:54)を生放送。メインパーソナリティーをKing & Prince、チャリティーパーソナリティーを菅野美穂、スペシャルサポーターをチョコレートプラネットが務め、「想い~世界は、きっと変わる。」をテーマに東京・両国国技館からさまざまな企画をおくる。昨日21日には、同系の人気バラエティー番組「世界の果てでイッテQ!」に出演する女性芸人たちが全国の合唱強豪校と中島みゆきの名曲「時代」を生披露する姿や、平野紫耀が主演したスペシャルドラマ「生徒が人生をやり直せる学校」などが届けられた。また、「復興への想いを繋ぐ 募金リレー」では、第1走者の岸優太からたすきが受け継がれている。

東京五輪レスリング女子フリースタイル50kg級金メダリストの須﨑優衣が登場。「オリンピックの時はたくさんの応援、ありがとうございました! 本当に練習してきたこと、『絶対金メダルを取る!』という強い気持ちを持ってやりきれたことが、金メダルにつながったかなと思います」と東京五輪を振り返った。

圧倒的な強さを見せつけた須﨑だったが、五輪の切符をつかむまでの道のりは険しかった。2019年、東京五輪を懸けた代表選考プレーオフの試合で負けを喫し、出場が遠のいた。五輪が絶望的になり落ち込む彼女勇気づけたのは、姉が見つけた“10年前の自分”だったという。

それは10才の時の須﨑が10年後の自分自身に宛てた手紙で、「20才の優衣へ。20才の私は、元気ですか? 高校、大学には行けてますか? 私は、レスリングでコーチに『オリンピックがんばってめざして』と言われました。10才の私はオリンピックをめざしています。オリンピックに行けるよう願います」というもの。「10歳の自分に『オリンピック行けるよう願います』とか言われたら頑張るしかないと思ったし、運命を感じた」と明かす須﨑。一時は出場すら難しかった五輪だったが、10年前の自分に支えられ大きく輝いた。

今回、須﨑は再びある手紙を書くことに。「32歳の優衣へ。こんにちは、32歳の私は元気ですか? 毎日、楽しく幸せいっぱいに過ごせていますか? 10年前の私は初めてオリンピックに出場させていただき、小さい頃からの夢をかなえることができましたね。次のオリンピック、その次も金メダルを獲得することができたのは周りの方々への感謝の思いと最高の恩返しをしたいという思いがあったからだと思います。これからも初心を忘れずに、大好きなレスリングを楽しんで感謝の気持ちと笑顔を忘れずに、何事にも挑戦して一生懸命生きてほしいです。これからの人生に幸あれ。22歳の優衣より」と、10年後の自分に向け、今の彼女の気持ちを込めた手紙を読み上げた。

次回のオリンピックも手紙の通り、金メダリストとなるのか。これからの須﨑の活躍に期待したい。

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