「24時間テレビ44」第7走者は長谷川穂積! 「僕の走る姿を見て、被災地の方々が『頑張るぞ』って気持ちになってくれたらうれしい」

日本テレビ系では2日間にわたって「24時間テレビ44『愛は地球を救う』」(8月21日午後6:30~22日午後8:54)を生放送。メインパーソナリティーをKing & Prince、チャリティーパーソナリティーを菅野美穂、スペシャルサポーターをチョコレートプラネットが務め、「想い~世界は、きっと変わる。」をテーマに東京・両国国技館からさまざまな企画をおくる。昨日21日には、同系の人気バラエティー番組「世界の果てでイッテQ!」に出演する女性芸人たちが全国の合唱強豪校と中島みゆきの名曲「時代」を生披露する姿や、平野紫耀が主演したスペシャルドラマ「生徒が人生をやり直せる学校」などが届けられた。また、「復興への想いを繋ぐ 募金リレー」では、第1走者の岸優太からたすきが受け継がれている。

岸からスタートした「復興への想いを繋ぐ 募金リレー」は、第2走者を東京五輪卓球混合ダブルスの金メダリスト・水谷隼、第3走者をトリノ五輪女子フィギュアスケートの金メダリスト・荒川静香、第4走者を東京五輪のレスリング女子で金メダルを獲得した川井梨紗子・友香子姉妹、第5走者を元ラグビー日本代表の五郎丸歩が務めた。その後、ロンドンオリンピック体操日本代表の田中理恵が第6走者として走り終え、ボクシング世界3階級制覇・長谷川穂積へとつないだ。

第6走者の田中がフィニッシュを迎える直前に登場した第7走者の長谷川。「頑張って! もうちょっと!」という長谷川からの力強い声援を受け、田中は笑顔でゴール。エアーハイタッチと「いってらっしゃい!」という田中の声を受け、長谷川の募金リレーが始まった。

震災から2カ月後、「何かできることがあるんじゃないかな」と思いマネジャーと2人で宮城県を訪れた長谷川は、目の前に広がる光景を見て夢なのか、現実なのか分からなくなったという。テント村で支援物資の配布などのボランティアをしていた長谷川が出会ったのは、自身の母親と雰囲気とオーラが似ていた女性。苦しい状況の中、前を向いて明るく過ごす姿にパワーをもらったと語った。

実は、長谷川が被災地を訪れたのは、2011年4月、防衛戦でTKO負けした頃だった。「“たった試合に負けた”それだけで落ち込んでる自分が情けなくなりました。励ましに行ったのに、励まされた」と当時の思いを語り、「僕は現役時代、被災地の方々からパワーをもらって、ボクシングを続けることができました。その時の感謝の気持ちを忘れずに、今回僕の走る姿を見て、被災地の方々が『頑張るぞ』って気持ちになってくれたらうれしいなって思います」と、募金リレーに挑戦することを決意した気持ちを明かした。

また、10kmの募金リレーを無事に完走した田中は「走ることができるのが幸せ。一歩一歩前へ進む姿を見て、皆さんにも何か伝わればいいなという思いを込めて走らせていただいた」と語った。さらに、東京五輪フェンシング金メダリストの見延和靖から「田中理恵さんらしい笑顔の絶えない素晴らしい走りでした。お疲れさまでした。元気でました!」と声を掛けられると、「ありがとうございます!」と笑顔を輝かせた。

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