パッキャオ 近づく大統領選出馬 “ラストマッチ”で判定負け…去就の明言避ける

判定までもつれる激戦となったが…(ロイター=USA TODAY Sports)

これが最後の雄姿となってしまうのか。ボクシングのWBA世界ウエルター級タイトルマッチ(21日=日本時間22日、ネバダ州ラスベガス)で、6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(42=フィリピン)は同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)に判定0―3で敗れた。

2019年7月以来、約2年ぶりとなった試合では積極的にパンチを繰り出し、右ストレートからのボディーで追い込む場面もあった。だがブランクが影響したのか、次第に動きに鈍くなり、終盤は苦しい戦いを強いられた。

試合後は「うまく対応できなかった。負けたのは残念だけど、ベストは尽くした」と語り、今後については「分からない。少し休んでから考えたい」とした。

フィリピンメディアによると、パッキャオは2022年の大統領選に立候補するという。16年には同国の上院議員に当選した「フィリピンの英雄」はこのまま26年7か月の現役生活にピリオドを打ち、政界に専念することが確実視されている。

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