【横浜市長選】林文子氏、IR誘致表明後は「反対の嵐の中で生きてきた」 現職の強み生かし切れず

敗戦の弁を述べる林氏=22日午後8時20分ごろ、横浜市中区の事務所

 22日に投開票された横浜市長選。同日午後8時を過ぎ、横浜市中区の事務所に現れた現職の林文子氏(75)は「いたらない結果で、本当に申し訳ない」と述べ、集まった支援者に深々と頭を下げた。

 争点となったカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜誘致を巡り、「賛成する市民の選択肢になりたい」と立候補し、初めて政党の支援を受けずに臨んだ選挙戦。経済界や自民党の一部市議が応援に回り、3期12年の実績や新型コロナ対策を訴えたが、届かなかった。

 IR誘致の表明後は「反対の嵐の中で生きてきた」と振り返り、「IRが必要だと訴える時間が足りず、私の説明も不足していた」と説明。現職の強みを生かし切れなかったが、最後は晴れやかな表情で選挙戦を振り返った。

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