韓国警察、飲酒ヤミ営業や風俗店など359人を摘発 「共同体の安全阻害、大々的に取り締まる」

韓国の警察が4300人に達する大規模な人員を投入し、ソウル江南(カンナム)などで不法営業する遊行施設への取締りで合計359人を摘発した。

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この日、警察によると、ソウル警察庁及び各警察署の生活安全・捜査課、機動隊など50個中隊などの4300人余りの人員で、19〜20日の二日間、江南などソウル全域の遊行施設の取り締まりを行った。その結果、不法営業53件、関係者359人を摘発した。

警察は、市民の自発的な自粛などを促すため、取り締まりスケジュールを事前に予告していたにも関わらず、▲感染症の予防及び管理に関する法律(感染症予防法)違反33件・296人▲食品衛生法違反3件・43人▲音楽産業振興に関する法律違反17件・20人らが、今回の取り締まりで摘発された。

去る3月、防疫上の注意に違反して営業した結果、感染者が発生し2週間の営業停止処分を受けたはずの遊行施設が、再び営業を行い43人が摘発された事例も伝えられた。

また、客引きをし、車でカラオケ施設まで長距離移動をするなどの方法で営業した10名や、無許可で風俗店営業を行いホステスなど雇った関係者なども摘発された。

警察関係者は、「遊行施設などでの集合禁止・制限命令に応じて、運営者だけでなく利用者も刑事処罰し、違反業者には行政処分と課税資料を通知するなど、厳正措置する方針」とし、「新規感染者が2000人を越える今の時期に、経済的利益だけを追って共同体の安全を阻害する行為については、今後も大々的な取り締まりを広げる予定だ」と伝えた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「ホステスがいないと酒も飲めないのか…」
「営業主も客も罰金ではなく拘束し、災難支援金から除外したら一気に(違反が)無くなるぞ」
「こんな施設らは無くさないと。零細の自営業食堂たちだけに皺寄せがいく」
「ここで営業主らを批判する奴ら、お前らどうせ…貴族労組や学生だろう。でも庶民たちは稼がないと食えないんだよ。あまり文句言うな」
「彼らも食べて生きないといけないので、あまり大きな非難はしてほしくない」
「罰金を一千万ウォン(約96万円)に引き上げろ」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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