新潟県が新潟県長岡市に市内飲食店従業員向けの臨時PCR検査所を開設

口に含ませて唾液を採取する関係者

新潟県は23日、新潟県長岡市に同市内の飲食店従業員などを対象とした臨時PCR検査所を開設した。臨時PCR検査所は県内で延べ6か所目で、場所は非公開。これまで新潟市、長岡市、十日町市、燕・三条地域、小千谷市で開設しており、長岡市では今年5月の設置に続いて、今回が2回目の開設となる。

検査所は開設直前に報道陣へ公開され、車の中で綿棒を口に含ませて唾液を採取するなどの長岡市職員によるデモンストレーションが行われた後、午前10時から一般受付が始まった。午前10時になると、早速何人かの人が検査に訪れていた。

同検査所の検査可能数は1日100人程度としているが、県によると、1日100人を超えても実施するとしている。開設期間は9月30日までで、開設時間は午前10時から午後4時まで。費用は無料。県によると、検査の結果は翌日に判明し、陽性だった人には長岡保健所から連絡が行き、陰性だった人には県から電話がいくという。

長岡市によると、15日から21日の新型コロナウイルス感染症の感染者は69人と過去最多ペースとなるなど感染が拡大している。新潟県福祉保健部感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「今月にも小千谷市に臨時PCR検査所を設置したが、その後、長岡市に感染が動いてきた。飲食店由来の感染があるので、事業主や従業員を対象に早期発見、早期治療のために今回設置した。症状はないが、感染の心配があるという人はこちらを活用してもらい、安心して店の仕事に従事してもらいたい」と話した。

また、一般市民に向けたPCRセンターの開設については、「広く市民に実施することについては各自治体が行うことになり、県は支援することになる」と話した。

(文・梅川康輝)

綿棒を容器に入れて、最後に検査所に提出する関係者

取材に答える新潟県福祉保健部感染症対策・薬務課の星名秋彦課長

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