メリー喜多川さん命日とSMAP解散発表「8・14」数奇な一致に戸惑うファンも…

メリー喜多川さん

何の因果なのか…。ジャニーズ事務所名誉会長の藤島メリー泰子(メリー喜多川)さんが93歳で亡くなり、芸能界は悲しみに打ちひしがれているが、亡くなったのが8月14日だったことに業界関係者、そして何よりもファンが衝撃を受けている。実は2016年いっぱいで解散したSMAPが解散を発表したのは、同年8月14日。その5年後の同じ日がメリーさんの命日となったのだ――。

メリーさんは14日午前7時35分、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。一方、SMAPは、2016年12月31日をもって正式に解散したが、この解散が発表された日が、同年の8月14日だったのだ。

「この時は、香取慎吾がメイン司会を務めるテレビ朝日の『SmaSTATION!!』終了後、深夜になってから解散が発表された。これにより8月14日は、SMAPファンにとって特別な日となった。ファンはこの日が来るたびに、毎年のようにツイッターに書き込むなど、SMAPに思いをはせる日になっているんです」(芸能関係者)

SMAPの解散について、メリーさんが深く関わっていたことは有名な話。「関わっていたというよりも〝当事者〟といっても過言ではない」と言うのはテレビ局関係者だ。

メリーさんとSMAPの〝因縁〟は、15年に「週刊文春」に掲載されたインタビューが知られている。これは〝SMAP育ての親〟と言われる飯島三智氏(現・CULEN代表取締役社長)と、メリーさんの長女で現ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏の間に「派閥争いがある」と言われていたことに、メリーさんが答えたものだった。

「メリーさんは飯島さんをインタビューの場に呼び出して叱責し、さらに『SMAPは踊れないじゃない』などと発言。これがゆくゆくはSMAPの解散にまで発展したといわれている」(同)

翌16年1月には、いわゆるSMAP解散騒動が勃発した。飯島氏がSMAPメンバーを引き連れてジャニーズから独立を企てたが、木村拓哉だけが残留の意向を示したために失敗。中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾他の4人はSMAPの代名詞と言われるバラエティー番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で、〝公開処刑〟と言われた生謝罪を行う屈辱を味わったのだ。

この〝公開処刑〟があったのは1月18日のこと。その後は特に目立った動きは見られず、解散騒動は収まったかに見えたが、8月14日に突然、同年末に解散することが発表されたのだ。

その5年後の同じ日にメリーさんは逝ってしまった。

「『何の因果なのか』と戸惑いを隠せないSMAPファンが多いようです。正直言って、SMAPを解散に追い込んだのはメリーさんだとファンは思っているからね。それ以前には、オートレーサーに転身した森且行の問題もあったし」(別のテレビ局関係者)

森はSMAP在籍中の1996年にオートレーサーに転身したが、無断で試験を受けたため、最後までメリーさんが許すことはなかったといわれている。

「結局、森がSMAPのメンバーと共演したのは2017年。しかもジャニーズを退所した『新しい地図』の3人とAbema TVの番組で共演しただけだからね。最後までメリーさんは、森を許すことはなかった」(同)

ただメリーさんからすれば、あくまでもジャニーズという看板を守るためにとった行動なのは間違いない。

「スマスマでの生謝罪では『ブラック企業だ』と批判されたが、それでも体を張ってジャニーズを守った。昔ながらのやり方といえばそれまでだけど、それを最後まで貫いたよね」(同)

そんな因縁のあるメリーさんとSMAP。命日と解散発表の日が重なったのは、心理学者ユングが提唱した〝シンクロニシティ(共時性=意味のある偶然の一致)〟なのだろうか?

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