【DDT】王者・竹下幸之介「10年目は集大成見せる!」 脱プロテインで “昭和的” 肉体増強

秋山準からKO-D王座を奪った竹下幸之介

DDTのKO―D無差別級王者・竹下幸之介(26)が〝脱プロテイン〟で手にした肉体を武器に団体の飛躍を誓った。

21日の川崎大会ではシングル2連敗中だった秋山準を破り、王座奪取に成功。「今までとは重みも責任感も違うと思いますが、今の絶好調の僕なら重圧もはねのけて唯一無二の王者像をつくれると思います」と語った。

クリス・ブルックスとのV1戦(9月26日、東京・後楽園ホール)も決まり「世界のプロレスファンに届く試合になると思います」と拳を握る。この言葉にこそ5度目の戴冠となった同王座とともに目指す「高み」への決意が秘められている。

「意識するのは海外です。王者だから他団体や海外に出ないのではなく、むしろ王者だからこそどんどん出るべき。特に(4月に参戦した)AEWに王者として参戦したいし、タイトルマッチをやってもいいと思います」

自信を裏付けるのが、ここ1年で一層大きくなった肉体だ。「1年くらい前からプロテインやサプリメントを飲むのをやめたんです。それから大きくなり始めました」と明かす。マット界、スポーツ界で常識となったプロテインを手放した理由も明確だ。

「プロテインを飲むと、おなかが少し緩くなって栄養が出ていってしまう気がしたんで、やめて代わりに食事を増やしたんです。お米もたくさん食べますよ。4合のお米にバーリーマックスというスーパー大麦を1合混ぜて、合計5合を1日に2食で食べます。その食事をしてしっかりトレーニングしたら体が大きくなりましたね。昭和的? そうかもしれません。でも、長年(先輩たちが)やられてきたことには意味があったんだと思います」

一見、非常識だろうが結果が全てだ。18日にデビュー9周年を迎えたエースは「自分の体でいろいろ試してきた、その集大成を見せる10年目になれば」。ベルトを巻き、そのでかい背中で団体をグイグイとけん引する。

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