台風12号は温低化 引き続き日本海側中心に土砂災害や浸水害、強風や高波、高潮に注意・警戒

 台風12号はきょう午前9時、日本海で温帯低気圧に変わったが、午後にかけても西・東日本の日本海側を中心に大気の不安定な状態が続きそうだ。土砂災害や浸水害、強風や高波、高潮になどに注意・警戒が必要となる。

局地的に激しい雷雨

 台風から変わった低気圧が日本海にあり、あす25日(水)にかけて北東へ進む見込み。
 低気圧や前線に向かって吹く風に加え、高気圧の縁を回り込む湿った空気も流れ込むため、西・東日本の日本海側を中心に大気の状態が不安定になり、局地的に雷を伴った激しい雨が降り、南風の強まる所がありそうだ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、強風や高波、高潮、落雷や突風に対して注意・警戒が必要だ。
 今夜は、東北にも雨の範囲が広がり、雨脚の強まる所がある見通し。

25日(水)東北で大雨

 あす25日(水)も日本海側を中心に雨が降りやすいが、東北では午前中を中心に局地的に激しい雨が降り、警報級の大雨となるおそれがある。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意・警戒が必要だ。
 一方、関東から西の太平洋側は晴れ間があり、東京、名古屋、大阪といった大都市圏は、日中の気温が33℃前後まで上がる見込み。かなり蒸し暑くなるため、屋外での作業は熱中症予防のための対策が必要となる。

週の後半 残暑厳しい

 今週後半は、西日本を中心に高気圧に覆われて、晴れる所が多い見込み。各地で気温が高くなるが、東海や近畿を中心に35℃以上の猛暑日が週明けまで続き、厳しい残暑が予想される。ただし、関東から北日本にかけては、湿った空気の影響で局地的に雨雲が湧いて、変わりやすい空模様が続く可能性がある。

(気象予報士・高橋和也)

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