急失速のパドレス ロスチャイルド投手コーチの解任を発表

日本時間8月24日、パドレスはラリー・ロスチャイルド投手コーチの解任を発表した。オフの補強でダルビッシュ有、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブと他球団のエース格を次々に獲得し、今季の開幕前にはドジャースとの「強力ローテーション対決」が注目されたパドレスだが、その先発投手陣が大誤算。故障者が続出してローテーションを回すことすらままならず、チームが直近11試合で2勝9敗と急失速する大きな原因となっている。ロスチャイルドはその責任を取らされる形となった。

パドレスの発表によると、今季の残り試合はブルペンコーチのベン・フリッツが暫定で投手コーチを務める。ジェイス・ティングラー監督は「ラリーは過去2シーズンにわたり、我々の組織にとって非常に大きな資産でした。我々は彼がチームにもたらしてくれた経験やハードワーク、献身に感謝しています。彼の今後の活躍を願っています」との声明を発表した。

パドレスは直近11試合で2勝9敗と大きく負け越したことにより、レッズに抜かれてワイルドカード争いで3位に転落。その間、チーム防御率は6.20を記録し、後半戦のチーム防御率4.83はメジャーワースト10位の数字となっている。ティングラーは「残り36試合というところで何かを変えたかった。ラリーは経験や知識など多くのものをチームにもたらしてくれた。彼は適切な時期の適切な人材だったと信じている。ラリーと一緒に多くの勝利を手にしてきたからね」と投手コーチ交代の狙いを説明し、ロスチャイルドを労った。

故障者続出の責任をロスチャイルドに押し付けるのは酷だが、新加入のスネルが防御率4.82、期待の有望株ライアン・ウェザースが防御率5.27を記録するなど、先発投手陣が全体的に低調なパフォーマンスに終わっているのは事実。投手有利と言われるペトコ・パークを本拠地としているにもかかわらず、先発防御率4.37はメジャー17位に過ぎない。明日からドジャースとの3連戦がスタートするパドレスだが、投手コーチの交代で心機一転、再び上昇気流に乗ることはできるだろうか。

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