長崎国際大 診療所を新築移転 地域医療への貢献へサービス拡充

19日に運用を開始した診療所。近隣住民の受け入れ体制を整えた=佐世保市、長崎国際大

 長崎県佐世保市ハウステンボス町の長崎国際大(安東由喜雄学長)は、昨年開設した診療所をキャンパス内の別の場所に新築移転し、今月19日に運用を開始した。これまでになかった待合室や身体障害者用トイレなども完備し、サービスを拡充。従来は学生や教職員の利用がほとんどだったが、近隣住民も受け入れる体制を整え、地域医療への貢献を目指す。
 同大は昨年8月、キャンパス内に「NIU利休庵診療所」を開設。主に体調不良の学生や慢性疾患のある教職員らの診療を行ってきた。
 当初から近隣住民も利用可能だったが、簡易的な施設で待合室がなく、場所も分かりにくかったため、利用者は少なかった。そこで、キャンパス外の道路に面した場所に、駐車場を備えた診療所を新築した。
 診察は安東学長と、妻の恵子氏ら医師免許を持つ3人が担当する。診療科目は内科全般で、血液検査、検尿、心電図など内科一般の診療が可能。新型コロナウイルス感染の疑いがある人の遠隔診療も行う。
 今後は地域住民を対象に健康教室や栄養指導、生活習慣病予防の啓発などを行うことも検討しており、安東学長は「大学として地域貢献を果たしていく」と意気込む。
 診療は月~木曜は正午~午後6時。金曜は午前9時~午後5時。土、日曜は休診。問い合わせは同診療所(電0956.20.5832)。

新築移転した「NIU利休庵診療所」

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