泥酔サッカー監督が中国〝金満〟クラブの闇を暴露 動画流出し辞任も大波紋「真実の話だ」

金満クラブと名指しされた上海申花(ロイター)

元サッカー中国代表で、中国甲級リーグ・南通支雲で監督を務める謝暉氏が、宴席中に酩酊状態で〝中国サッカー界の闇〟を暴露。これが盗撮され、ネット上に流出し大問題となり、辞任する騒動が起こった。

問題の動画は、謝氏が仲間らと円卓で酒を酌み交わす様子が収められたもの。謝は酩酊状態のなか「(上海)申花や(上海)上港(現・海港)みたいな金のあるクラブは、何百億元もの金を投入している。彼らは資金を作っているんだ。上港にいたから知ってるけど、中国スーパーリーグ優勝のために上港は120億元(約2050億円)使った」と暴露。暗にあらゆる手を使って資金を工面していることを示唆し、莫大な金を使ってタイトル奪取にこぎつけたと言い放った。

宴席で謝氏の正面に座った人物が撮影しネット上に公開したから大騒動に。金満経営に不満を持つサッカーファンは、「よく真実を語った」と、謝を支持した。しかし南通支雲は「酒を飲んだ状況で誤解を招く発言をした。良くない社会的影響を及ぼしている」として監督資格を停止。

謝はすぐにウェイボー上に「昨日、友人たちと食事をし、酒をたくさん飲んだ。知らない男が面白がって、私の酒酔い話をネット上に上げた。私の評判をひどく傷づけた。法的処置を取る権利があります」と投稿者を非難したうえで「話に出てきたクラブに謝罪します。南通支雲監督を辞任します」とクラブを去る決意を述べた。

サッカーファンの間では盗撮犯を非難する声が大きい。また「上港(海港)を調べろ」「これ本当の話だ」「120億元って」と、中国サッカー界の金満経営を非難する声が止まない状況となっている。

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