「ドラえもん」の「のび太」にちなんだ新種の肉食恐竜「エウブロンテス・ノビタイ」の足跡化石のレプリカが、藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区)で展示されている。
昨年7月に中国・四川省で発見された化石を中国地質大学のシン・リーター准教授らが調べた結果、白亜紀前期に生息したとみられる恐竜エウブロンテス類の新種と分かった。
シン准教授は子どもの頃から「ドラえもん」のファンで、昨年公開の「映画ドラえもんのび太の新恐竜」で、のび太が新種の恐竜に自分の名を付ける場面を見て学名を考えたという。
レプリカは繊維強化プラスチック製で縦280ミリ、横幅400ミリ。力強い3本の指が特徴で、シン准教授から国立科学博物館(東京)と藤子・F・不二雄プロに贈られた。
宮野哲也館長は「エンターテインメントがリアルになった。藤子さんも恐竜が好きな方だったので、そのご縁を感じる」と感慨深げに語り、「展示を見たことを機に、恐竜をテーマにした藤子さんの漫画を読んでいただければ」と話した。
開催中の開館10周年記念原画展と合わせて来年6月末ごろまで展示する予定。午前10時~午後6時(事前予約制)。問い合わせは電話(0570)055245