徳光和夫が「24時間テレビ」で失言か 銀座ホステスの〝生態〟を勝手に決めつけ

悪気はないが…

フリーアナウンサー・徳光和夫(80)の〝キワドどい発言〟が議論を呼んでいる。サポーターを務めた日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ44 想い~世界は、きっと変わる。」の中で、銀座のホステスについて語ったくだりが「女性に対する決めつけだ」と物議を醸しているのだ。

ネットがザワついた徳光発言は主に2か所。1つは、東京五輪レスリング女子50キロ級で金メダルに輝いた須崎優衣選手が出演し、10年後の自分へ向けて書いた手紙を読み上げたシーンでのひと言だ。

須崎が読み上げた手紙には「次のオリンピック、またその次のオリンピックも金メダルを獲得することができたのは、周りの方々への感謝の思いと最高の恩返しをしたいという思いがあったからだと思います」などと書かれていた。

これを聞いた徳光は「彼女のレスリングは素晴らしい。32歳でも十分に第一線で戦っていらっしゃるんじゃないかなと思います」と絶賛。ここまでは良かったが、続けて「結婚されてお子さんが誕生したら、ぜひあなたのレスリング、あなたの生き方を教えてあげてください!」と明るく語りかけた。

須崎選手は「ありがとうございます」と感謝したものの、一部ネットユーザーの間では「なんか嫌な感じ」「結婚、出産が当たり前という価値観なのかな」と疑問の声が上がった。

もう1つはコロナ禍の中、東京・銀座でホステスとして働くひとり親を特集した時のこと。

総合司会・羽鳥慎一から感想について問われた徳光は「夜の街というのは、子供たちに少しでも豊かな思いをさせたいという気持ちで働く方がいる」としたうえで「かなりの数がそうだと思う」と勝手に断定した。

これにもSNS上で「ホステス=シングルマザーではない」「イメージで決めつけすぎ」「ひとり親のことを何もフォローしていない」などと批判の声が相次いだ。

テレビ関係者は「本人に悪気は一切ありませんが、それが逆に厄介。このご時世で何がアウトかわかっていないのかもしれません」と指摘する。

似たようなケースで言えば、東京五輪の前組織委員会会長・森喜朗氏(84)が2月にJOC臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。大炎上し、職を辞することになった。

直近では野球評論家の張本勲氏(81)が、今月8日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で、東京五輪ボクシング女子金メダリストの入江聖奈に「女性でも殴り合い好きな人がいるんだ」「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね」と言い放ち、謝罪に追い込まれた。

同関係者は「徳光さん、森さん、張本さんに共通するのは全員が傘寿(80歳)オーバーであること。この世代の多くは昔の価値観から抜け出せずにいます」と話す。

他方で、元プロレスラーでタレントの北斗晶(54)は17日、TOKYO MX「5時に夢中!」で張本氏に言及。「よくよく考えてよ、81歳のじいさんだぜ。こういうことを言う人はいっぱいいるから。目くじら立てて言う必要もないかなと思うけどね」と解釈してみせた。

今さら〝矯正〟は難しいのかもしれない。

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