Dバックスのケイレブ・スミス 異物使用で10試合出場停止

日本時間8月25日、メジャーリーグ機構はケイレブ・スミス(ダイヤモンドバックス)に対して10試合の出場停止処分と罰金(金額非公表)を科したことを発表した。スミスは同23日のロッキーズ戦で降板時にグラブを没収されていたが、調査の結果、異物がグラブに付着していたことが認められた。スミスは異議申し立てを行っており、処分が確定するまでは試合に出場することができる。異物使用による出場停止処分を科された投手はヘクター・サンティアゴ(マリナーズ)に次いでスミスが2人目となった。

スミスは日本時間8月23日のロッキーズ戦に2番手として登板。6回裏と7回裏はいずれも三者凡退に抑えたが、8回裏は先頭から四球、二塁打、タイムリーと崩れ、1点を失ったところでマウンドを降りた。このとき、審判団は異物使用のチェックを行い、グラブに不審な点が見つかったため、検査のために没収。スミスは試合後、「あれは泥だよ。野球をしていると汗をかくし、泥にも触れる。異物ではないし、松ヤニも使っていない。何も使っていないんだ。(グラブを没収されて)とても驚いたよ」と一貫して異物使用を否定していた。

トーリ・ロブロ監督は「彼は非常にフラストレーションを感じていると思う。事実ではない不正行為によって非難されているからだ」とコメント。「だからこそ、彼は異議申し立てを行いたいのだと思う。彼は自分の話を聞いてもらいたい、意見を伝えたいと思っているんだよ」とスミスの心情を思いやった。

現在30歳のスミスは2017年にヤンキースでメジャーデビューし、今季がメジャー5年目のシーズン。今季は先発とリリーフを兼任し、ここまで34試合(うち13先発)に登板して97イニングを投げ、4勝8敗、1ホールド、防御率5.20、110奪三振をマークしている。マーリンズ時代の2019年には自身初の2ケタ勝利となる10勝(11敗、防御率4.52)を挙げた実績もある。

© MLB Advanced Media, LP.