右前腕の張りでIL入りのツインズ・前田健太 手術の可能性も

右前腕の張りで10日間の故障者リストに登録された前田健太(ツインズ)だが、離脱期間が長引く可能性が出てきた。前田は問題を抱えている腕の状態についてセカンド・オピニオンを求めていく方針だが、ロッコ・バルデリ監督は手術の可能性を否定しなかった。「いくつかのシナリオがあり、彼が今季再び投げることはないかもしれないが、あらゆるシナリオを排除することはしたくない。(現在は情報を集めている最中であり)まもなくより多くの情報を得ることになるだろう」と指揮官は語った。

バルデリによると、前田は日本時間8月26日にダラスでキース・マイスター医師の診察を受ける予定だという。マイスター医師の診察を受けたあとも追加の診察を受け、十分な情報を集めたうえで、最終的にはツインズのチームドクターであるクリストファー・キャンプ医師とともに決断を下すことになる。もちろん、そのなかには手術という選択肢も含まれることになるだろう。

前田の故障者リスト入りの理由は「右前腕の張り」と発表されているが、バルデリによると、前腕や肘など、腕のどこかに問題がある可能性が高いという。前田は5月下旬に右内転筋痛で故障者リスト入りし、復帰までに約3週間を要したが、右腕の痛みを訴えたことが戦列復帰が遅れる原因となっていた。腕に問題が発生するのは今回が初めてではないということだ。

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは内側側副靭帯にダメージがある可能性を指摘。ここに問題を抱えた投手はトミー・ジョン手術を受けるケースが非常に多い。バルデリは前田の内側側副靭帯の状態について言及を避けたが、セカンド・オピニオンを求めてさらなる診察を受けた結果、トミー・ジョン手術が推奨される可能性も残されている。

前田が戦列を離れたことにより、現在のツインズの先発ローテーションからは開幕ローテ5人の名前が完全に消えた。今季デビューした新人3人(ベイリー・オーバー、グリフィン・ジャックス、チャーリー・バーンズ)がローテ入りし、トレード・デッドラインでカージナルスから獲得したジョン・ガントがブルペンから先発に配置転換。若手有望株の準備が整うまでのあいだ、ローテの残り1枠はロングリリーフとしてメジャー昇格を果たしたアンドリュー・アルバース(元オリックス)が務めるとみられる。

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