市営バスにラッピング 清里区 「くしりん」をデザイン NPO「清里まちづくり振興会」

 NPO法人清里まちづくり振興会(上原興太郎会長)が運行する市営バス「櫛池線」の車体にこのほど、同区のイメージキャラクター「くしりん」がラッピングされた。同区内を毎日走行し、地域住民に親しまれている。

デマンド指定場所の同区梨平・奈良尾地区から乗車する地域住民。「足が不自由なため、大変助かっている」と話している(16日撮影、提供写真)

 上越市が実施するバス路線再編に伴い、4月1日から路線バス「清里線」の運行エリア(櫛池地区)が短縮。交通空白地となった地域の足を補うため、同法人が市の業務委託を受け、同日から櫛池線の運行が始まった。

 バスには10人乗りの車両を使用。地域住民からの「バスとして分かりにくい」の指摘を受け、同区のPR、子どもたちの郷土愛醸成なども目的にラッピングを計画。地元の制作デザイナー・梅津幸三さんが作業を担当し、7月24日に完成した。

 高齢者の買い物や通院、子どもたちの通学など、幅広い世代がバスを利用。「分かりやすい」「かわいらしい」などと好評だ。同法人の田村秀雄事務局長は「より親しみやすいバスになった。今後は星のふるさと館までの運行も検討している」と話していた。

 同路線の区間は赤池~清里診療所。上下線合わせて平日は12便、土日祝日は10便を通年で運行している。現在の利用者は1日平均約7人。バス停以外(自宅付近)から乗車できる「デマンド運行」にも対応し、毎月約15件の予約があるという。また、市営バスに合わせて同法人運営のコミュニティバスを運行。高齢者サロンの送迎などに活用している。

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