まちやdeマルシェ 雁木通りに多彩な出店 着物リメーク ファッションショーも 上越市大町5

 歴史ある「下職人町」の雁木町屋でさまざまな物販や展示、体験を楽しむイベント「まちやdeマルシェ」が25日、上越市大町5の大町通りで開かれた。前回より出店も増え、新イベントのファッションショーなど、さまざまな形で地域の魅力を発信した。

ファッションショーの最後に出演モデルが一斉登場。古着物をリメークした洋服と町屋のコラボが、観客に好評だった

 多くの職人が住み、高田城下の下職人町と呼ばれていた大町5。歴史ある町と雁木を生かしてまちづくりや地域活性化につなげようと、まちづくり団体などが共催で実行委員会を立ち上げ、4月にイベントを実施した。

 今回は上越3市を中心に手芸や古本、飲食など、約50店が出店。風鈴への絵付け体験やカブトムシ販売などがあり、大人から子どもまで訪れた。会場内ではフラ&タヒチアンダンスのステージや音楽ライブ、歴代ゴジラのポスター展示なども行われた。

雁木下には約50店が出店。夏らしい風鈴の絵付けやカブトムシの販売なども、人気を集めた

 同市本町6の高田小町では、着物を現代の洋服にリメークしたファッションショーも実施。ファッションブランド「Ari」の作品を着たモデル13人が、中央の階段などを練り歩くと、観客から拍手が起こった。ブランド代表の野島淑子さんは「歴史ある施設でのファッションショーは初めて。古き良さと新しさを兼ねたリメーク洋服と会場が、合致していた」と手応えを語った。

 プロジェクト雁木oomachiV代表で同イベント実行委員長の宮川礼子さんは「今回は、コロナ禍で中止となった上越まつりの時季に合わせて開いた。町中の活性化と、訪れた人の夏の思い出づくりにつながれば」と期待した。

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