南足柄産を有効活用 大学生が竹製テント「パビリオン」考案

学生が考案した竹製のテント=南足柄市塚原

 南足柄市の竹を有効活用しようと、慶応大など3大学の学生が竹を用いたテントを製作した。「竹のパビリオン」と名付け、同市内で開かれた野菜即売会で早速、活用された。

 テントは慶応大や滋賀県立大、芝浦工業大の学生らがアイデアを出し合って製作した。軽く、柔軟な竹の特長を生かしてテントの骨格に活用。伸縮性のある布を張って、一定の距離を保っても十数人は収容できる広さのテントを製作した。

 20日に同市塚原のJAかながわ西湘岡本支店で開かれた野菜などの即売会で初披露され、関係者からは「開放感があって機能的」「場の雰囲気が明るくなる」などと好評だった。

 同市の三竹、岡本地区などには竹林が多い。市と交流があり、建築を通じた地域活性化策を練る慶応大の学生らが竹の提供を受け、活用法を検討してきた。

 製作に携わった慶応大大学院理工学研究科の茨木亮太さん(23)は「地元の人たちに身近な素材に関心を持ってもらうとともに、地域の交流に役立ててもらえれば」と話す。

 今後も市内のコンビニやJA支店などで竹のパビリオンを活用する予定だ。

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