レッドブル・ホンダF1がベルギーGPで50戦目の節目「タイトルを争うまでに成長した歩みを思うと感慨深い」と田辺TD

 2021年F1第12戦ベルギーGPは、ホンダとレッドブル・レーシングがパートナーシップを結んでから50戦目の節目にあたる。これを記念し、ホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターとレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーがコメントを発表した。

 2015年にマクラーレンにパワーユニット(PU/エンジン)を供給する形でF1に復帰したホンダは、マクラーレンとは2017年末で袂を分かち、2018年からはトロロッソ(現アルファタウリ)、2019年からはトロロッソの姉妹チームであるレッドブルとも提携し、F1活動を続けてきた。

 レッドブル・ホンダは2019年オーストリアで初優勝。2021年にはメルセデスとタイトル争いができるところまで力をつけた。

2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

「今週末のベルギーGPは、レッドブル・レーシングとホンダにとって記念すべき50戦目のレースになります。振り返ると、約2年半という短い期間の中で、F1復帰後初勝利や初ポールポジション獲得、ダブルポディウムや5連勝など、いくつもの素晴らしい成果を一緒に残してきました」と田辺テクニカルディレクター。

「パートナーシップ締結当時にはF1復帰後の表彰台さえ未経験だったホンダが、プロジェクト最終年の今年にレッドブル・レーシングと一緒にチャンピオンシップを争うまでに成長してきた歩みを思うと、本当に感慨深いものがあります。これもすべて、レッドブルとホンダのメンバーが、常にいいコミュニケーションを取りながら重ねてきた努力の結果です」

「チャンピオンシップ獲得という大きな夢を共有しながら、いつの時でも、ホンダを信頼し、非常にオープンかつフェアな姿勢で臨んできてくれたレッドブル・レーシングに、ここで改めて感謝の想いを伝えたいと思います」

「もちろん、ここまでの進歩は、素晴らしい成績を残してきてくれたドライバーたち、そしてレッドブル同様に、我々と一緒に成長を続けてきたスクーデリア・アルファタウリなくしては、成しえなかったとも考えています。2つのチームともに、我々にとっては最高のパートナーであり、ここまで一緒に成し遂げてきたことを誇りに感じています」

「残念ながら、ホンダF1にとっては残すところあと12戦のみになりました。最後に笑ってフィナーレを迎えることができるよう、ここからもレッドブル・レーシング、アルファタウリとともに全力でレースに挑んでいきます」

2019年F1第9戦オーストリアGP 勝利を祝うレッドブル代表クリスチャン・ホーナーとホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治氏

 ホーナー代表は「我々とホンダとの関係性は、2019年のパートナーシップ開始以来、時を経るごとに強いものになっています。そして、ここまで一緒に戦った49戦で、11勝・ポディウム登壇32回という結果を出していることを、非常に誇らしく思っています」と語っている。

「スパでのレースは、我々にとっての50戦目となり、ここまで自分たちが成し遂げてきたことを振り返る、いい機会になります」

「今年はチャンピオンシップを争うだけの競争力を見せられていますが、改めて、これまでのホンダのメンバー全員の多大なる努力とコミットメントに対し、感謝の想いを伝えます」

「そして、ここからさらなる成功を、一緒に積み上げていければと思っています」

 ベルギーGPは8月27~29日に開催される。

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