国民的な人気を誇る河野太郎行政改革担当相(58)は、菅義偉首相(72)が再選を目指す自民党総裁選に出馬するか否か、いまだに明言を避けている。
その理由は、菅内閣の重要閣僚であることや、未曽有の危機に直面した新型コロナウイルス対策で「立候補を考える余裕がないからだ」と党内の一部から見られている。
ただ党内に河野氏への”待望論”があるのは確かだ。一つ目は世論調査で石破茂元幹事長(64)と”ポスト菅”をめぐり人気が高いこと。父親は衆議院議長を務めた河野洋平氏、祖父が自民党副総裁の河野一郎氏と”政界のサラブレッド”という点も評価されているという。
河野氏は、麻生太郎財務相(80)が派閥会長を務める志公会メンバーから「総裁にはまだ早い」と嫌われていた。ところが菅内閣への逆風を受けて変化が起きている。
菅首相と同じ無所属の自民党議員は「河野氏を無理やり総裁選の土俵に上げようとしています。志公会メンバーは菅首相で選挙に戦えないと必死ですよ」と打ち明ける。
総裁選の日程は来月17日告示・29日投開票で26日に決まる見通しだ。河野氏は気持ちを切り替えるか。