カージナルス・モリーナ 「来年が僕の最後のシーズン」と明言

日本時間8月26日、カージナルスとの1年間の契約延長が前日に発表されたヤディアー・モリーナはZoomでの記者会見に応じ、「来年が僕の最後のシーズンになる。これは僕が望んでいたことだ」と2022年シーズン限りでの現役引退を明言した。現在39歳のモリーナは、40歳まで現役を続け、カージナルスの一員として引退することを望んでいたという。2000年ドラフト4巡目で指名され、2004年にメジャーデビューを果たし、カージナルス一筋でプレーしてきた名捕手がいよいよ現役ラストイヤーを迎える。

モリーナは18年間のメジャー生活のなかで通算2120試合に出場して打率.280、2090安打、397二塁打、168本塁打、983打点、OPS.734を記録。2度のワールドシリーズ制覇のほか、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度、シルバースラッガー賞1度、オールスター・ゲーム選出10度といった輝かしい実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りが有力視されている。来季はモリーナにとってカージナルス一筋のメジャー19年目のシーズンとなる。

モリーナの家族や友人は、モリーナに対して「多くのスター選手と同様にお祝いのセレモニーを受けられるよう、最後のシーズンの前に現役引退を発表しておくべきだ」と伝えていたという。モリーナ自身もデービッド・オルティス(レッドソックス)やデレク・ジーター(ヤンキース)といったスーパースターが多くの人々に祝福されながら引退していく姿を見てきた。今度はモリーナが来年1年間をかけて祝福を受ける立場になるというわけだ。

現役引退を決断した瞬間のことを尋ねられたモリーナは、笑顔を見せながら「もう十分だよ。長いキャリアだった」とコメント。「赤いジャケットを着るのが待ちきれないよ」と語り、カージナルスの球団殿堂に入るのを楽しみにしていることを明らかにした。

さらに、相棒のアダム・ウェインライトと一緒に引退できるよう、「来季も一緒にプレーしよう」と説得を行う意向も明言。ウェインライトは以前、「家族のために遅くとも2022年までに引退する」と話していたことがあり、来季はカージナルスが誇る名バッテリーが揃って現役ラストイヤーを迎えることになりそうだ。

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