太平洋往復成功の辛坊治郎氏に3つの進路「キャスター」「旅人」「政治家」

かつてのリベンジを果たした辛坊氏

フリーキャスターの辛坊治郎氏(65)がヨットでの太平洋単独往復横断に成功した。今後について「普通のおじいちゃんに戻ります!」と宣言したが、人気者キャスターを周囲が放っておくわけがない。これまでに幾度も噂にあがった政界転身はあるのか。それとも旅人? 辛坊氏の気になる今後とは――。

辛坊氏は4月9日に大阪を出発し、6月15日(日本時間16日)に米サンディエゴに到着して太平洋単独無寄港横断を達成。その後7日間の休養と整備を経て、再び日本へ向けて出発し、24日に大阪・淡輪ヨットハーバーに到着した。

ゴールしたその日に「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)にリモートで生出演した辛坊氏は司会の宮根誠司から今後について問われると「普通のおじいちゃんに戻ります!」と笑いを交えて宣言していた。

トーク力は健在で宮根との軽快なやり取りを見る限りすぐにでもメディア復帰できそうだ。しかし辛坊と近いスタッフは「本番が始まってスイッチが入ったらバァーとしゃっべるんですけど、相当お疲れでした」と明かす。ゴール前の2、3日は徹夜が続き「6時か7時ぐらいから朝方まで『久しぶりによう寝たわ』って言ってました」。

辛坊氏は一時休演中のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(ニッポン放送)以外は出発前にすべての番組を降板。9月は休養やメディア復帰への準備期間にあて、10月頃に同番組に復帰予定だが、それ以外は白紙。

そんな中、辛坊氏の気になる今後について、関係者の間では旅人になるのではないかという声が上がっている。「すぐにではないでしょうけど(ゴールした日に)『残された余生の中で南太平洋の島々を回ってみたいんだよね』とおっしゃってたので、辛坊さんらしいなと」

またこの旅を通して何度も死を覚悟し死生観に変化も。

「(横断中に)お世話になった恩師、周りの大事な方が何人か亡くなられた。死に目に会えなかったので、お墓参りであったり、あの人には会っておきたいというのがあるみたいです。そこは後悔しないように時間を見つけて行っておきたいとおっしゃってました」

一方で幾度となく噂されるのが政界転身だ。そのたびに辛坊氏は言葉を濁しているが「本人は憶測を楽しんでる節もありますよね(笑い)。%でいうと数%なんですけど全くゼロじゃないんだろうなというのは言葉の端々に感じたりするんです」と推察。

続けて「今回の太平洋往復も『奇跡が全部揃って往復ができた』とよくおっしゃっていますけど、逆に奇跡が揃えば政治家への転身もあり得るんじゃないかと。条件がそろって、辛坊さんがよく言う天命。バシッとすべてがハマったら、ないこともないという意味なんだろうなと捉えています」と語った。

辛坊氏の天命はいかに――。

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